アメリカ大学院留学 – GPAの推移とGRE/TOEFLスコア
はじめに
アメリカ大学院を目指すとなった時、まず気になるのは「アメリカ大学院に合格するには、どれくらいのGPAを保つ必要があり、GREやTOEFLは何点くらいあれば良いのか」ということだと思います。
ものさしとなるスコアが公開されていれば努力のためのモチベーションも保ちやすくなります。そのため、この記事では出願に使用した私のGPAとGRE、そしてTOEFLスコアを公開します。なお、現在私が合格のオファーを頂いている大学院はこちらの記事で確認頂けます。
GPA
学年 | 秋学期 | 春学期 | 夏学期(オプショナル) | 総合GPA |
大学1年 | 3.75 | 4.00 | 4.00 | 3.90 / 4.00 |
大学2年 | 3.93 | 4.00 | – | 3.93 / 4.00 |
大学3年 | 4.00 | 4.00 | 4.00 | 3.95 / 4.00 |
大学4年 | 3.90 | 未定 | – | 3.95 / 4.00 |
大体の大学院では3.5があしぎりポイントになるということを聞いていたので、正直、GPAに関しては自信がありました。それでもStanfordなどの最難関校だと、合格者の平均GPAが3.95だと聞いていたので、あまり差別化できるほどではなかったのかなとも思います。
大学1年の秋学期のGPAが低いですが、これは留学一年目だったのでまだまだ英語が未熟でした…。授業もついていくのがやっとで、教授の板書が読めなかったり、質問がうまくできなかったりと、結構苦労した記憶があります。
最初の秋学期をがむしゃらに頑張っていたら、意外と英語能力も上がっていたようで、その次の春学期ではそこそこの余裕をもって授業を受けることができるようになっていました。
大学2年の終わりごろから大学院出願に向けて準備をはじめました。具体的にはいくつかの研究室でResearch Assistantとして働いたり、Teaching Assistantになったり、推薦状を書いてほしい教授に積極的にアプローチしたり、などなどです。
大学3年では、本格的に大学院進学を考えて行動していました。共著ではありますが、研究内容が論文としてCVPRに掲載されたりと、研究の面でも一番力を入れた時期です。成績も4.00に維持しつつ色々と出願の準備するのは正直大変でしたが、なんだかんだ充実感のある期間だったと思います。
大学4年の秋学期には出願書類の最終調整をしていました。個人的に一番時間がかかった書類はStatement of Purposeです。3ヶ月程度かけてようやく満足のいくものが書けました。ちなみに、大学4年の秋学期の成績は提出する必要がありませんでした。というのも出願の締切が秋学期が終わる少し前だったので、成績がまだ公開されていないからです。
GRE
GREは大学3年と4年の間の夏休みに時間をとって対策しました。準備期間は約3ヶ月で、最初に受けたGREでそこそこ良い点数が取れたので、一回しか受けませんでした。
- Verbal Reasoning : 160 / 170 (85th Percentile)
- Quantitative Reasoning : 170 / 170 (96th Percentile)
- Analytical Writing : 4.0 / 6.0 (55th Percentile)
Verbal Reasoningは非常に難しかったです…。というのも、見たことも聞いたことも内容な英単語がこれでもかというほど出てきます。正直、3ヶ月の準備期間のほとんどは英単語の暗記に費やしました。トップ校を狙う場合は理系の場合で155点程度が目安のようです。
Quantitative Reasoningはめちゃくちゃ簡単です。少し準備をすれば満点は問題なく取れると思います。基本的に理系のトップ校を目指す受験者は165点以上取るのが普通のようです。
Analytical Writingはその名の通り、ライティングのテストです。TOEFLで100点取れる方であれば問題なく3.5以上とれるかと思います。そして、トップ校でも3.5点以上あればまず問題ないかと思います。
TOEFL
実はTOEFLは改めて受け直していなくて、学部留学のときに取得したスコアのままです。というのも、私の場合、アメリカの大学に学部生として通っているため、TOEFLによる英語力の証明が免除されるケースがほとんどでした。一部、提出が免除されない大学もありましたが、その場合は有効期限が切れているものでも問題ありませんでした。
ただ、有効期限が切れるとETS(TOEFLを運営する会社)からスコアレポートがダウンロード出来なくなってしまうので、これからTOEFLを受ける方は、スコアレポートをダウンロードしてしっかりと保管しておくことをおすすめします。もしかしたら、今回の私のケースのように、有効期限が切れたあとでも必要とされる場合があるかもしれません。
ちなみに、私の場合は一部のスコアレポートを保管していなかったため、実際に提出できたのは二番目に高いスコアを取れたときのものでした…。私の記憶違いでなければ、以下が自分のベスト記録だったと思います。
- Reading : 28 / 30
- Listening : 28 / 30
- Speaking : 27 / 30
- Writing : 27 / 30
- Total Score : 110 / 120
TOEFLで100点を超えるのは一つの目標として設定されることが多いですが、実際のところ、そこまで難しいわけではありません。確かに一回で取得するのは無謀ですが、何回か受けているうちに確実に点数は上昇します。TOEFLはあくまで試験なので、しっかりとした対策をして、テストの傾向に慣れてくれば100点前後を取ることも全然可能です。
このサイトでも私自信の経験をもとにTOEFL対策用の英語学習法を紹介したので、そちらも参考にしてみてください。
さいごに
以上が私のGPAの推移と、GRE/TOEFLスコアとなります。アメリカ大学院留学 – 出願準備編でも触れましたが、個人的には、
推薦状 > コネクション >> Statement of Purpose = 研究 = GPA >> TOEFL > GRE
という順番で合否に影響してくると考えています。見ての通り、GREとTOEFLはそこまで重要ではないと思いますが、やはりあしぎりされないためにも合格者平均程度の点数は取っておいた方が安心できます。
それに対してやはりGPAはある程度重要です。もしアメリカ大学院を狙っていて、大学に入学したばかりという方がいるようであれば、学部1年のときから高いGPAを維持しておくと後々になって助かります。
GPAが3.5に到達していないとしても合格する可能性は十分あります。十分な研究成果、素晴らしい推薦状、ある程度のコネクション、そしてよく考えられて書かれたStatement of Purposeがあれば逆転可能ですし、実際3.5以下で合格している方もいらっしゃいます。