日本育ちでTOEFL100点を超えるための勉強法(終章)
はじめに
私は現在Boston Universityに通っている学部4年生で、今年の9月からスタンフォード大学へ進学予定です。(以下投稿を参照)
今となっては英語力には多少自身がありますが、私は日本生まれ日本育ちで、日本の一般的な私立高校を卒業しています。そのため、英語学習には非常に苦しまされ、長い間勉強法を試行錯誤してきました。そのせいもあってか、高校3年のころに受けたTOEFLでは100点を超えることができました。
この記事では、その過程で培ったTOEFL対策に関するノウハウを共有できればと思います。TOEFLは対策をきちんとすれば点数がとれるテストです。TOEFL iBTで80点や100点を超えることは、留学に際して避けては通れない壁の一つですので、早めの対策がおすすめです。
このシリーズの執筆予定
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最後の仕上げ
これまでの記事に書いてあることを地道に続けた場合、リーディング、リスニング、ライティング、そしてスピーキングの能力が相当向上しているはずです。この最終章ではこれらの独立した能力をまとめあげ、間近に迫っているであろうTOEFL iBTの得点を最大化する方法をお伝えします。
まだまだ基礎的な能力が足りていないな、と感じる方は以前の記事を参考にしてみてください。これまで紹介した方法は地味で時間がかかる方法かもしれませんが、しっかりとやれば必ず英語力が向上します。
公式本が最強
これまで鍛えたそれぞれの能力(リーディング、リスニング、ライティング、そしてスピーキング)をTOEFLの得点を最大化できるようにまとめあげるために最も有効なのは、過去の試験問題を解くことです。もちろん、本番の環境にできるだけ似せるべく、可能であれば時間もしっかり計測して、休憩のタイミングなども調整できるようにしておくと良いかと思います。
そして、公式本は良質な過去の試験問題の宝庫です。試験まで1ヶ月を切って、あとは最終調整の段階に入ったら、一週間に一回程度模擬試験を自宅などで受けてください。
ETS公認ガイド TOEFL iBT <第5版> DVD-ROM付(日本語訳解説版)そして解き終わったら必ず自己採点をしてください。スピーキングとライティングの採点は少しトリッキーではありますが、以前の記事で紹介した「Speaking and Writing Strategies for the TOEFL iBT (English Edition)」に紹介されている自己採点方法を参考にしてください。
間違えていた箇所はなぜ間違えたのか、どの単語の意味が分からなかったのか、などなど問題をしっかりと理解し、公式の解答に納得がいくまで復習しましょう。復習は一番面倒くさいパートではありますが、最も実力が伸びるパートでもあります。解けなかったところをうやむやにしたままにするのではなく、確実に理解して、次に似た問題が来た場合は解けるようにしましょう。
正解していた場合も、自分の解釈と公式本の解答の解釈が同じであるか確認してください。もしかしたら偶然正解だっただけかもしれないからです。スピーキングとライティングに関しては、満点の解答とそこそこの解答が掲載されていると思います。満点の解答を読むだけでなく、そこそこの解答も読み、どこが違うのかを読み比べ、どうしたら満点を取れるのかを研究してください。
思ったよりスコアが取れなかった時は…
TOEFLは回数をこなせばこなすほどスコアが伸びるテストです。今回目標のスコアに到達できなかったとしても諦めないで挑戦し続けてください。自分は100点を目指していたのですが、最初に受けたTOEFLは60点前後でした。
自分のスコアは、60点前後ー>70点前後ー>70点後半ー>80点前後ー>85点くらいー>106点ー>110点というように推移しました。最初の3,4回の時は100点なんて無理なんじゃないか、帰国子女しか取れないんじゃないのか、と疑心暗鬼になっていましたが、諦めずTOEFLを受け続けているうちに徐々に点数が上がっていきました。
面白いのが80点台から90点を飛ばしていきなり100点になったことです。この時何をしたかというと、しつこいようですが、「Speaking and Writing Strategies for the TOEFL iBT (English Edition)」をやりこみました。もともとスピーキングとライティングのスコアが低かったので、この書籍のおかげで両方共25点前後取れるようになり、それで一気にスコアが上がりました。
なので、思ったよりスコアが低かった…という方は
- 諦めずに受け続ける。
- 苦手な分野(自分の場合はスピーキングとライティング)を重点的にトレーニングする。
をすれば自ずと目標の点数に届きます。英語学習で大事なことは投げ出さずにコツコツとやり続けることです。目標のスコアに届かないうちは鬱憤も溜まりますが、諦めずに頑張ってください。
おわりに
今回紹介した、模擬試験を繰り返し受けて、しっかりと復習するという行為は時間も労力もかかる作業です。しかし、これまで培ってきたリーディング、リスニング、ライティング、そしてスピーキングの能力を統合して、TOEFLのスコアを最大化するためには非常に重要なステップです。
模擬試験を解き終わった後は、疲れから解きっぱなしにしてしまう衝動にかられるかと思います(自分はそうでした…)が、そこを踏ん張ってしっかり復習するようにしてください。復習せずにただ単に解くだけではやらなかったのと同じです。むしろ、勉強をしたという満足感だけが残るので、とても非生産的になってしまいます。
TOEFL対策は大変ですが、このシリーズで書かせていただいたことを参考にコツコツと頑張ってもらえたら自分も嬉しいです。TOEFLで目標の点数を取った後のことを考えて、モチベーションを高めながら頑張ってください。
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