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自己紹介

2021年9月よりスタンフォード大学に進学予定。現在はボストン大学に通っています。研究対象はBrain-Machine Interfaces (BMIs)という分野です。
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日本育ちでTOEFL100点を超えるための勉強法(リスニング編)

はじめに

私は日本生まれ日本育ちで、日本の一般的な私立高校を卒業しています。そのため、英語学習には非常に苦しまされ、長い間勉強法を試行錯誤してきました。最終的には完全に独学で勉強し、高校3年のころに受けたTOEFLでは100点を超えることができました。

この記事では、その過程で培ったTOEFL対策に関するノウハウを共有できればと思います。TOEFLは対策をきちんとすれば点数がとれるテストです。留学に際して避けては通れない壁の一つですので、早めの対策がおすすめです。


このシリーズの執筆予定

前回の記事はこちらから

リスニングの二大要素

リスニング能力には大きく分けて2つの要素があると考えています。一つは単語の「分解能」。もう一つは内容理解力。ここで言う分解能とは、リンキングや音の消失によって聞き取りづらくなっている単語をしっかり聞き取れる能力です。内容理解力は、話しているスピードと同じ速度で構文を解釈し、内容を理解できる能力です。

分解能の鍛え方

まず、分解能の鍛え方ですが、個人的に分解能が格段に向上したトレーニングはTEDを利用したリスニングトレーニングです。今回は細かいステップに分けて、どのようにTEDを利用したら良いかを解説します。

1.TEDで動画の長さが10分程度(初心者の場合は5分から10分程度)かつ、日本語と英語の両方のスクリプトが公開されている動画を探します。(トピックは自分が興味のあるものであればなんでも問題ないです。)

初心者向けのオススメはこちらの”How to start a movement by Derek Sivers“.

時間も3分程度と、非常に短く、今回のトレーニングで楽に使用できます。

2.まず、字幕をオフにした状態で視聴します。一回目は何を言っているかしっかり把握するのは難しいかと思いますが、可能な限り一言一句に集中し、内容を把握します。

3.どうしても聞き取れない、という部分のみが残る状態になるまで、2のステップを繰り返します。そして聞き取れなかった箇所のタイムスタンプを記録しておきます。

3.日本語字幕ありで観ます。この時、2&3のステップで把握した内容と比べ、合っていたか確認してください。

4.英語字幕ありで観ます。特に、聞き取れなかった箇所(2&3のステップで記録したタイムスタンプ)に注意を払い、どういった単語が使われていたのかを把握します。

5.英語トランスクリプトを使い、すべての単語の意味&発音、そして使われている構文の構造を調べあげます(精読)。

6.字幕なしで一語一句正確に聞き取れるようになるまで、英語字幕ありでの視聴を繰り返します。(発音を知らないと聞き取れないため、この段階ですべての単語の発音を正確に把握している必要があります。)

7.リピーティング、又はシャドーイングを行います。この際、リンキングや音の消失なども正確に真似してみてください。繰り返しになりますが、発音ができる=聞き取れる、なのでこのステップはリスニング能力の向上においても重要です。(もちろんスピーキング能力も副次的に向上します。)

8.対象の動画を暗証できるレベルになるまで6&7のステップを繰り返します。

9.自分のプレゼンテーションのように話せるようになったら完成です。すべてのステップが完了したあとも、一ヶ月に一回くらいは対象の動画を字幕なしで見るなどして、記憶から飛ばないようにしてください。

以上がすべての工程となります。今回使った動画は約3分と短いですが、今回紹介したステップをすべて行うと1時間近くかかると思います。非常に時間と根気を要するトレーニングですが、リスニング能力の分解能は格段に向上します。まずは、このトレーニングをTEDの動画5本ほどに対して行ってみてください。

内容理解力の鍛え方

続いて、内容理解力を向上する方法についてです。これは序章とリーディング編でも触れたことですが、リーディング能力の向上はリスニング能力を伸ばす上で非常に重要です。というのも、ネイティブスピーカーが話すスピードで英文を読んで理解できないようでは、リスニングをして理解することは不可能だからです。なので、リーディング能力を上げれば内容理解力も必然的に上がります。リーディング能力を向上させる方法については、前回の記事を参照してください。

まとめ

最後に、全体的な流れをまとめると、まずは分解能を上げて、一語一句聞き取れるようにします。そして、内容理解力を上げて、聞き取れた一語一句の意味と構文の構造をリアルタイムで解釈できるようになります。この両方がネイティブスピーカーの話す速度で実行できるようになれば、必然的にリスニングができるようになります。

残念ながらリスニングに近道はありません。聞き流すだけでリスニング能力が向上する、というような教材が人気になっていた時期がありましたが、まずそんなことはありません。地道に努力する必要がありますので根気強く頑張ってください。

日本育ちでTOEFL100点を超えるための勉強法(リスニング編)” への4件のフィードバック

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