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自己紹介

2021年9月よりスタンフォード大学に進学予定。現在はボストン大学に通っています。研究対象はBrain-Machine Interfaces (BMIs)という分野です。
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日本育ちでTOEFL100点を超えるための勉強法(リーディング編)

はじめに

私は日本生まれ日本育ちで、日本の一般的な私立高校を卒業しています。そのため、英語学習には非常に苦しまされ、長い間勉強法を試行錯誤してきました。最終的には完全に独学で勉強し、高校3年のころに受けたTOEFLでは100点を超えることができました。

この記事では、その過程で培ったTOEFL対策に関するノウハウを共有できればと思います。TOEFLは対策をきちんとすれば点数がとれるテストです。留学に際して避けては通れない壁の一つですので、早めの対策がおすすめです。

このシリーズの執筆予定

前回の記事はこちらから

まずは文法から

リーディングに限ったことではないですが、基本的な文法の知識は効率的に英語力を上昇させるために非常に重要です。実用的な英語スキルには文法はあまり必要ないという方もいますが、それは幼少期から英語に馴染んでいて、基礎的な文法を身につけている場合のみだと考えます。文法をしっかりと学んでいないと、自分の力で英文の中からパターンを探す必要があります。なので、先人によって見つけられた文法のルールをある程度覚えてしまうのが一番手っ取り早いです。

文法を学ぶ上で役に立つ書類は色々ありますが、個人的に有益だったなと感じた書類は「一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)」です。


一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)

この本の特徴は英文法を感覚的なイメージを通して解説しているところです。ネイティブスピーカーがどのように英文を感覚的に理解しているのか、そういったものをイラストなどを使ってわかりやすく表現しています。一回読んだだけではあまりピンとこない部分もあるかと思います。その場合は何周か読み直してみてください。私は3週したあたりで筆者が言わんとしていることが理解できるようになりました。

単語。単語。単語。

残念ながら単語は避けて通れません。英語力を伸ばすためには非常に重要です。文法同様、リーディング、リスニング、ライティング、そしてスピーキング、そのすべてにおいて単語を十分に知らなければどうにもなりません。

英単語の本も様々なものがありますが、個人的にオススメするのは「DUO 3.0」です。この本に書かれている単語をしっかりと覚えればまず問題ありません。


DUO 3.0

そして、英単語を暗記する際は、面倒くさくても正しい発音で覚えるようにしてみてください。リスニングとスピーキングを伸ばすためには避けては通れない道ですので、二度手間にならないように最初から正しい発音を暗記していると後々とても楽になります。

DUO 3.0に加えて、TOEFLテスト英単語3800も非常におすすめです。


【CD3枚付】TOEFLテスト英単語3800 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)

私はTOEFLで100点を超えるためにこの二冊の単語帳しか使いませんでしたが、問題ありませんでした。DUOとTOEFLテスト英単語3800は重複している英単語が多数ありますが、それこそが単語帳を二冊使うメリットでもあります。それぞれの本に乗っている英単語の意味は多少違う角度から記述されているので、多角的に単語の意味を学ぶことができ、より記憶に残りやすくなります。

英単語学習は英語学習の中でも特にストレスの溜まる部分です。なので、決して一回ですべてを暗記しようと無理をしないでください。最初から完璧を目指そうとすると投げ出したくなってしまいます。英単語学習で重要なのは、辛抱強く、何度も何度も繰り返すという行為です。一回見て覚える必要はありません。力を抜いて、少しずつ記憶に定着させていきましょう。

英文を日常的に読む。

文法をある程度理解し、英単語もそこそこ覚えてきたな、と思う段階に入ったら、ついに実践です。ここがリーディング能力を最も大幅に上げる部分となります。

序章でも述べましたが、自分が知っている単語で8割ほど構成されている文章を沢山繰り返し読んでください。自分が興味のある分野でしたら内容はなんでもよいです。特にないようであれば、物語をおすすめします。ニュースなども良いですが、続きを読もうというモチベーションが湧きにくいので、こちらは気が向いたらで構いません。

序章でもおすすめしたとおり、Marvin Redpostシリーズは非常におすすめです。このレベルの洋書を何冊か読んで、自信が付き始めたら自分の興味のあるトピックの本に移るという形でも良いかと思います。

そして、英文をどう読むべきかですが、個人的には精読3割、多読7割で読むのがベストではないかと考えています。精読とは、文章の構文をしっかり解析して、知らない単語はしっかりと調べながら時間をかけて文章を読み込むスタイル。多読とは、理解度が8割程度でも構わず、極力知らない単語も前後から推測しながら読んでいくスタイルです。

最初のうちは精読と多読を差別化するのが難しく感じてしまうと思います。事実、私も最初の頃はすべての文章を精読していました。精読はしっかりと文章を読み込むため、非常に体力を使います。精読ばかりやっていては「本を読む」という本来の楽しみ方を味わうことができません。結果、ストレスが溜まり、英文を読むのを毛嫌いしてしまう原因になってしまいます。なので、意識的に多読を多めに取り入れてみてください。

とは言ったものの、日本の教育システムでは多読を習うことがないので、最初はやり方がわからず戸惑うかと思います。多読のコツは、内容を厳密に把握しようとしないことです。読み終わったあとに、「今読んだ文章はこんなことを言わんとしていたな」と分かる程度で十分です。

初めのうちはしっかりできていないことに不安を覚えるかもしれませんが、多読を繰り返し繰り返し練習していくと、だんだんと理解度が精読のそれに近づいてきます。なので、多読をするときは、焦らず、本を読むという行為自体を楽しんでください。

最後に

今回述べた3つのことを根気強く行えばリーディング能力は格段に伸びます。そして、リーディングは英語の他の能力、リスニング、ライティング、そしてスピーキング、そのすべての根幹を成す最も重要な能力です。すべての英語力を底上げしたい場合は、まずリーディングを伸ばしてください。これらを実践するのはなかなか大変だと思いますが、ゆっくり地道に取り組んでみてください。必ずリーディング能力が向上します。

日本育ちでTOEFL100点を超えるための勉強法(リーディング編)” への6件のフィードバック

  1. いつも参考にさせて頂いています。
    英単語は言うまでもなく必須だとは思いますが、一方で英熟語はTOEFLでどれくらい重要なのでしょうか。これから学習するにあたり、一応TOEFLテスト英熟語700という英単語3800の熟語バージョンの本の購入を考えているのですが、EigenCoffee様は英熟語やイディオムはどのようにして学習されましたでしょうか。

    1. コメントありがとうございます!
      個人的には英熟語やイディオムのみの学習はあまりしませんでした。自分は洋書を読んで、その中に出てくるイディオムをメモして覚えるようにしていました。
      自分は使ったことがないので確実なことは言えませんが、そういった熟語専門の本も有効だと思います。

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